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2005年05月

2005.05.01

黒字のときにやり忘れること

 提案制度が非常にうまく機能している会社があります。「それはなぜですか?」と社長に質問したところ、「すべての提案を取り入れているから!!」と即答でした。

 

 利益という観点からすると正しい判断ではないかもしれません。なぜなら費用がかかるからです。しかし、その会社は費用がかかっても、提案してくれた「人間」を重要視するそうです。

 

 利益という基準だけでは人は育ちません。場面場面で、判断基準を変えることができないと人育ては難しいと思います。利益基準ではなく、判断を求めている人間の士気が上がるかどうかで判断をするのです。

 

 「益のないことでも意味のあること」は、会社内に山のようにあります。それが人育ての大きなポイントだと思います。

 

 そうはいっても業績が落ちているときにはなかなかできません。利益があるうちでなければできないことが沢山あるということではないでしょうか。それが短期的な視野に陥ることなく、長期的な視野で経営ができる大きな要素だと思います。

 

 「益のないことでも意味のあること」は、会社の中に山のようにあることをどうか忘れないでください。そしてそれが何かを見極め、順調なうちに先手を打つことが最も大事なことではないでしょうか。常に未来に見据える心の羅針盤を持てればと思います。

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