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2011年09月

2011.09.01

甘えの権化

悪しき平等が、世の中に蔓延し始めて、どれくらい経ったでしょうか。どうやっても歯が立たない人間がいる。これを素直に認めてこそ、相手に対する尊敬の念が生じます。

言いかえれば、大人になるまで、この経験をしないまま成長したら、尊敬するという回路を持たない人間ができあがります。今、世の中で起きている問題の多くは、まさしく、柔らかな小善に包まれた平等思想に、起因しているのではないでしょうか。

 

できないということに直面して味わう、精神的な厳しさ。その厳しさに向き合うことができず、逃げる選択をする人が多くなっていると聞きます。実際の人生では、簡単にリセットなどできるはずがありません。リセット癖は、長い間、「甘え」という病魔として、身体にはびこることになります。

 

あまりにも当たり前ですが、最初からできる仕事など、この世には存在しません。その精神的な厳しさに向き合い、乗り越えてこそ、強くなり、道を切り拓くことができます。

乗り越える秘訣はただ一つ。教えてくれない、マニュアルがない、指示されていない・・・できない理由を人のせいにする、己の悪しき習慣を、直ちに改めること。

そして、自分のできないことを、いとも簡単にやってのける先輩を、掛け値なしで心から尊敬し、教えを乞うことができる環境に、心から感謝すること。

 

今、ひとかどの人間として、それなりに生きている人物は、10代、20代のころに、経済的または精神的に、決定的にハングリーな機会に出会い、歯を食いしばって乗り越えた人。他責思考という、ぬるま湯に一度つかってしまうと、そのぬるま湯から出て、厳しい環境で働くのは至難の業です。残念ながら、ぬるま湯の環境が、一生涯保障される世の中でもありません。

 

今の若い人は・・・と言ったらそれまでです。

私たち経営者がやるべき大切な仕事は、初めて厳しさに触れる、尊い将来の担い手に対し、厳しくとも温かい手を差し伸べ、鼓舞奮闘しながらも、一緒に階段を上がっていくこと。これこそ、甘えの権化を根絶し、輝かしい未来を共に育む、世直しの第一歩ではないでしょうか。

人間は皆、神の子。希望を胸に抱き、全力で取り組んでいきたいと思います。

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