2018.01.01
新年明けましておめでとうございます。
昨年中は格別のお引き立てに賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もご愛顧の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
年の瀬が迫りくる12月のある日、事務所の来期の方針発表に思いを馳せながら、しみじみ実感したことがあります。それは、根を自覚することの尊さ、そして、根を張ることへの感謝です。昨年度のIdoは、お陰様で3年ぶりに、最高売上、最高益、スタッフも17人となり、業績的な側面では、大変充実した年でした。しかし、その結果とは裏腹、私自身は沈思黙考、まるで数年間冬眠しているかの如く、冬の時代をいそしんでいます。
3年前の春、発信者であり過ぎた私は、ワクワクしているふりをしたり、徳を受けていると無理に思い込もうとしている自分に気づきました。心から実感していなければ本物の根っこを張ることはできません。発信力と受信力のバランスを完全に欠いていました。本物の根っこを張るには受信力を高めること。受信力とは、立ち止まって、しみじみ噛みしめ、自らに栄養を与え根を張ること。もっと私自身を労わること、それが私を大切に思う人を労わることにつながる、それが根っこであることを知りました。根が弱いところに大きな枝葉が茂ると容易に折れてしまいます。善きことややるべきこと、光の部分が多すぎると影が大きくなります。
現状、Idoは、スタッフの献身的な努力と、皆の良心に支えられています。そんな誠実なスタッフが、安心して良心を貫ける環境を創ることこそ、経営者にとって最も大切な仕事です。善のフィルターを通しているため、視野が広いようで、高いところしか見ていない自分を猛省し、理想を振りかざし、社員に辛い思いをさせるのではなく、社内、社外を問わず、嘘つきにならない経営をすることを改めて心に誓いました。思えば、目の前だけ見ていてもいけない、理想ばかり追いかけていても周囲を不幸にする、どちらも見据えていくことの大切さを、頭で理解するだけでなく、体得するための回り道だったように思います。
事務所を見渡せば、数年にわたり冬眠している、そんな体たらくな経営者などおかまいなしに、スタッフ一同、自分の志事を全うしてくれています。結果、未熟ながらも、幹部が育ち、若手が生き生きと働き、みんな前を向いています。若くて柔らかい根っこですが、15年間養い続けたIdoの根っこが少しずつ張ってきているのを感じます。長い長い冬の時代を経て、冬枯れの木が新芽を出すが如く、満を持して、春の息吹に身を委ねてみようと思います。根を自覚することの尊さ、そして、根を張ることへの感謝を胸に、Ido一同、Keep going今年は一歩前に進みます。本年も何卒宜しくお願い致します!!