2011.10.01
西洋のことわざに次のようなものがあります。
「馬を水飲み場へ連れていくことはできるが飲ませることはできない」
~You can lead horses to water but you can't make him drink~
私の志は、世の中が、志をもった経営者ばかりになることです。経営者が志のもと、経営すれば、必ず会社はよくなります。経営者が幸せになり、その会社の従業員が幸せになり、その従業員の家族が幸せになります。そして、その会社の関係会社が幸せになり、その関係会社の従業員が幸せになれば、社会が幸せになります。
22年間、中小・中堅企業の経営者と全身全霊をかけて日々向き合ってきました。そのうち、8年半は、会計事務所経営という、ある意味、草の根活動を通じて、痛感したことがあります。 経営者が従業員の幸せを心から思い、社会貢献を考えなければ、会社も良くならないし、社会は良くならない。社会を良くするには、良い経営者が社会にたくさんあふれること。
経営者の重要な資質として、人格、克己心、戦略、会計などがあります。道と術の両方が必要であり、理念と会計の両輪です。人格的に優れているだけでは、社会の変化についていけません。会社がステージを上げ、成長するには、ただ黙々と頑張るだけでなく、イノベーションが絶対必要であることを目の当たりに見てきました。
しかし、その道は簡単ではないことも見てきました。そこで、会計は一つのイノベーションになりうる可能性が高いことを確信しました。特に、中小企業の経営者は、理念と会計の両輪、皆、知識として知っていますが、知行同一ではありません。
結局、現状さほど困っておらず、程々に裕福なら、これでいいと思っているのです。「足るを知る」を自分の都合のよいように、曲解していると見受けられる経営者も少なくありません。水を飲みたくない馬を、水飲み場に連れて行っても、無理矢理飲ませることはできません。問題はもっと深いところにあり、経営者自身の克己心を呼びさます必要があります。
永続的発展は経営者の使命、経営する以上、ほどほどでいいは許されません。私にできることは、会計を通じて、経営者の克己心と使命を呼びさますことです。会計はその為の有効な手段です。
志を全うするために、会計の可能性を追求します。規模の大小を問わず、会社がワクワクしながら取り組める、世の中を良くする会計を確立します。有言実行、皆さんに宣言し、志を全うしたいと思います。