2010.03.01
先日、ある会社で聞いたお話です。
「朝から何もすることのない日があるくらい仕事がない…」悲壮な顔で真剣に相談されました。理由は利益を取れる仕事がないから… 残念ながら、否定的な内容ばかりです。
「仕事は暇な人には決して寄ってきません」
「仕事は忙しい人を選りすぐって集まってきます」
競争が嫌なら、競争のない“刃の切れるような商品”を売るしかありません。競争が余儀なくされる、ありきたりの商品であれば、“刃の切れるようなサービス”を付加価値とし、死に物狂いで売る努力をするしかない。
残念ながら、自分の商品の価値は自分で決めることができません。コストがこれだけ…時間がこれだけかかったから…そんなことは一切お客様には関係ありません。
お客様は会社を儲けさせるために来られるのではなく、必要なものを買いに来られます。
お客様の視点に立てば、同じ内容であれば、当然安価な方がうれしいはずです。
工夫に工夫を重ねて理不尽な要求を克服することが、儲かる体質を創ります。つまり、“売れる値段で、利益が出る商品、サービスを提供する”こと。
お客様や世の中のせいにするなど言語道断、甘えは禁物です。勘違いしたその瞬間、商売の神様はきびすを返して去ってゆきます。
理屈はわかるが、本質を体得し、悟るには修行が要りそうです。
「自分は大丈夫…」そう思っている人ほど、できていないので要注意。
デッドラインをさまよう会社に会計は無力です。
税理士が言うべきことではありませんが、会計が錦の御旗になっていないか。極論を言えば“ 売上がなければ、会計など無用の産物 ”です。悔しいけれど、会計は聴こえる耳にしか聴こえません。
お客様の耳に届かなくなる前に、“魂のこもった言霊”を送り続けたいと思います。