2010.01.01
新年明けましておめでとうございます。昨年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。本年もご愛顧の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
昨年は改めてたくさんの事を学ぶことができました。自分自身が、会計事務所の典型である、「数字はわかるが経営がわからん税理士」の代表選手でした。
経験しないとわからない「経営の本当の痛み」を少し知りました。経営の本当の痛みは、お金の苦労、人の苦労など様々です。
お金の苦労は「お金の苦労をしたことのない人にはわからない」といわれています。幸い職業柄、お金の苦労をしなくていいよう、自分一人で自助努力することが可能です。
しかし「人の苦労」は違います。
スタッフから言われた忘れられない言葉が二つあります。
「一番大変なのは中尾さんですね。一番器を広げる必要があるから・・」
そして「中小企業を導く立場にあるIdoなら、会社として完璧に正しいことを行うべきです。事務所の規模は関係ありません。」
傷つくとか、理解してほしいとか、そんな次元を超えていました。まさに私が甘えていたのです。
私も精一杯努力している。努力してもできないから待ってほしい。でもそれは、できないのではなく、やってないのです。スタッフには早い成長を強要しているくせに、自分の成長の遅さを容認していたのです。もはや自ら進んで経営者になったか否かなど、少女の戯言です。
「人生逃げ場なし」
続ける以上結果を出さねばならないのです。
仕事上、お客様に対し、まことしやかに自分の持つ経験知で知った風なことを語り、知った風な口をきいていましたが、実際の経営について私は何もわかっていませんでした。
今年こそ「本物の経営者」への階段を一段でも上がります。
「君子は人の美を成し、人の悪を成さず」
「小人は是に反す」
外部環境と戦いながらもスタッフの育成を真に祈ること。まさしく小人である私が少しでも君子に近づけたなら・・経営者に最も不向きな私の変化こそ、関わる人すべてに、不可能はない、そんな希望を与えるのではないでしょうか。
「折れずに続けること」 今年の決意表明です。