2009.08.01
私が独立する前から監査担当者として一番大事にしている価値観です。
お客様は会計・税法のプロではありません。勘違いもあります。理不尽なお叱りもあると思います。お客様が感じたこと、疑問に思ったことをしっかり受け止めることが重要です。
いくらうわべを取り繕っても、お客様に少しでも不満を抱けば、その不満は即座にお客様に伝わります。勘違いさせた自分の未熟さを真摯に反省すべきです。
本当のことを言ってくれる人、苦言を呈して下さる方ほど、情が深く誠実な方です。
良心を判断基準に、素直な態度で接すれば、たとえ時間がかかったとしても、後に必ずご理解いただけるはずです。
しかしお客様の言うことを何でも聞く、お客様の奴隷になることとは全く異なります。未熟なスタッフは、この違いを本質的に理解することが難しいようです。
"お客様は商売の先輩です"
"生きた数字の実践者です"
少しくらい自分のほうが数字がわかるからと言って決して驕ってはなりません。
数字がわかったくらいで、経営はできません。
「お客様の尊敬すべきところ、学ぶべきところ、愛すべきところを吸収したい・・」
そんな謙虚な気持ちで接するようスタッフに話しています。
真から理解するには、お客様に興味を持ち、理解されない苦しみをどれだけ経験できるか・・ 祈るような気持ちで見守るしかありません。
開業して6 年、この大事にしていた価値観に埃がかぶっていたようです。
お客様の業績が思わしくない今こそ、この価値観に磨きをかけ、お客様のありのままの現状を受け入れ、誠を尽くすこと。
差し障りのないほめ言葉、責任のない承認、中途半端な人間関係は必要ありません。
土俵の外はどん底の谷間です。土俵際の踏ん張りだけが己を鍛える・・初心に帰りたいと思います。