2009.07.01
毎年、何らかの形で自分の持っている能力より、はるかに高い能力を要求されるチャンス(?)に恵まれています。
恐らく、そのお声をかけて下さる人から見れば、私にとって不可能ではないと思うからこそ、お声をかけて下さるのでしょう。
しかし、その時点においては確実に見誤っています。
「お断りしたらどうなるだろう?」 逃げ道を探ってみたり、
「失敗したらどうなるのだろう?」 最悪の状況を想定したり、
結局6年間、すべて「やります!」と答えてきました。
幼少期からぎりぎりまでエンジンのかからない習性のため、決戦の日が近づくにつれ、決定的な悲壮感に変化します。そして、そのプレッシャーを楽しむ器のない私は、悲壮感を抱いたまま、当日をむかえるのです。
満足のいく結果に終わった時、不十分な結果に終わった時、いずれも通常では得難い貴重な経験をさせて頂いております。
盛和塾の会計学講座もその一つです。
税理士という職業柄、セミナーをさせていただく機会は多いほうですが、この盛和塾大阪の会計学講座は特別です。
理由を一言で表現するなら「術より道」。
単なる税法や会計の知識、所謂「術」を学ぶセミナーではなく、稲盛塾長の「実学」をベースに「経営という道を極めるために本質的に必要な会計学」という極めて深淵なるテーマを追求しているセミナーです。
ご一緒させていただいている講師の先生方も、本来、未熟な私が肩を並べられるような方ではありません。
自分でも時々、不思議な感覚に襲われます。
人間には本来、強い、弱いという区別はないかもしれません。楽してほどほどに成長しようなど「言語道断」。限界に挑戦することなく、成長の機会はないのでしょう。
試練を与え続けて下さる神様に心より感謝です。