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2009年03月

2009.03.01

着眼大局・着手小局

 先日1年ぶりに「温心塾」という勉強会に参加しました。

 

 温心塾はもともと「スピーチ倶楽部」という名称の勉強会で、私の参加目的は人前で話すことに対する苦手意識の払拭でした。

 

 開業したころ、先輩経営者の素晴らしいスピーチを聞くたび、自分の番が回ってくることが恐怖でした。自分を良く見せようとうわべを取り繕い借りてきた言葉を並べ立てても、一層自信を失うばかりでした。

 

 勉強会に継続して参加し学んだことは、話し方のテクニックで人の心を動かすことは決してできないということ。話し手の真心、温かさ、そして聞き手を思う気持ちが自然に波動として聞き手に伝わり感動を呼びます

 

 良い話をしようと思えば心を高めるしかありません。「薄っぺらな人生を歩んできた人の話は薄っぺら」「自分勝手な人の話は自分勝手」どれだけ真剣に生きてきたか如実に現れます。

  大袈裟にいえば今までの生き様が透けてみえてしまいます。

 

 「着眼大局・着手小局」眼のつけどころは大きく洞察し、実践は小さなことの積み重ねという教えがあります。

 

 大きな洞察ができないのは小利にとらわれるから。足もとの実践がおろそかになるのは背伸びをするから。徳人はみな身を低くしている。身を低くしてみるとすべてのものを生かすことができる。(孔子の弟子・荀子の言葉より)

 

  大きな目標を達成しようと思えば足元の小事に至誠を尽くすことからはじまります。

 

  私は日々、自分の傲慢な性分が嫌いで闘っていますが、闘うのではなく性分と素直に向き合い、心を高める弛まぬ努力を怠らないこと。

  本当の目的を思い出せてくれた温心塾に心より感謝です。

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