2008.07.01
先日、昨春入社の新卒女性スタッフが退職しました。
我が中尾会計では初の新卒社員でした。理由は自信がないとのこと。
今までは会計事務所経験者、もしくは異業種の社会人経験者しか採用していませんでした。様々な経験を経て新卒採用に踏み切ったのですが、事務所の教育体制に問題があったのか?そのスタッフが弱かったのか?いずれの原因にせよ、受け入れる土壌が未完成で見切り発車だったように思います。
ある経営者の方のお話で、幹部と社員に対する接し方は全く別であること。幹部には当然厳しくとも、社員については90%以上優しさをもって接するべきとのこと。
私は我慢して口調を和らげるだけで、未熟な者を導く心からの優しさ、援助の気持ちが欠けていたように思います。
私たち会計事務所は、仕入、在庫のない、無形のサービスを提供するビジネスです。人がすべてであり、スタッフ一人一人の成長が事務所の成長です。
新人が成長しないのは経営者の責任です。
世に出て初めて味わう試練を乗り切るには、何のために仕事をするのか・・夢を描けるかが重要です。
最初から強い人ばかりでは決してありません。
私たちの仕事は実際何かを生むことはありませんが、私たちの働きによって経営者が気づき、会社が良くなり、会社の従業員がよくなり、そして社会が良くなる。
幸せの連鎖を生むという事業の目的・意義を伝えるという使命を果たしていませんでした。
「カニは甲羅に似せて穴を掘る」といいます。
経営者が公明正大で大義名分のある高い目的をもち成長しなければ先に続く道はない・・
決意を新たにやり直します。