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2008.06.01

職業選択の自由と責任

 先日の税務調査での出来事です。珍しく若い女性の調査官でおしゃれでかわいい方でした。腕にはロレックスがキラリ・・年のころは20代半ば?一生懸命調べておられましたが、なぜかネガティブオーラが漂っていました。

 

 私は世間話で「おしゃれな女性で税務調査官なんて珍しいですね・・絶対税務署の人に見えないです」と笑顔で話しかけました。

 

 そしたらなんとこう言うのです。「なりたくてなったわけじゃないです。公務員試験受けたら合格してしかたなくなりました。だって嫌がられる仕事だから・・できたら私も喜ばれる仕事がしたいです。」

 

 確かに社会的使命や正義感ぬきで,税務調査官の仕事はつらいと思います。私たちにとっても税務調査がきたらうれしい・・なんて人は正直希少です。しかし国の財政を確保する、そして経済の秩序を護るため、なくてはならない仕事です。

 

 私は幸い20年税理士の仕事にやりがいをもって今まで続けてきました。その続けられること・・それがすべてではないでしょうか。

 器用に立ち回り転職を繰り返す人と、地道に愚直に頑張る人。1年、2年・・短期的にならごまかすことができます。

 

 でも、10年たった時、途方もないくらい差が出ているのではないでしょうか・・

 

 転職を繰り返す人は自分の価値が少しずつ目減りしていることにも気づいていません。

 

 なぜならもう限界と思うところまで頑張り、そして、その限界状態を乗り越えることでしか人は成長しないのです。

 

 となりの芝生は永遠に青い・・

 

 できることはただ一つ。自分の力で今いる芝生をどこの芝生より青くすること

 

 職業選択の自由は万人に保障されています。社会人としてその選択に責任をもちたいものです。

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