2007.08.01
先日の新聞でゴーイングコンサーン(継続企業の前提)に関する記事を読みました。企業というものは永遠に継続するもので、それを前提に企業会計は行われるという大原則です。
しかし、現実は厳しく、最近痛切に感じることがあります。それが企業を継続する難しさです。
中尾会計は開業してわずか4年ですが、約20件のお客様が業績悪化のため、やむをえずご契約中断に至っております。
会社はなぜつぶれるのか・・経営者ならだれもが持つ疑問でしょう。もちろんすべての経営者が希望を胸に、大きな志をもって会社を設立したはずです。
私たち職業会計人の仕事は決算書、申告書を作成するだけではありません。会社が判断に迷ったとき、そして重大な困難に遭遇したとき、客観的かつ最前の判断を下せるよう導くことが最も大事な仕事だと思います。例えるなら、大海にさまよう船が目的地にたどり着けるようナビゲートする。
企業の経済活動と適正な納税が社会を支えています。小手先の脱税テクニックを駆使しても根本的な企業の発展には役立たない。私たち自身が確たる信念を持ってご理解いただくことが重要です。
言うは易し、その域に達するにはまず私たち自身に想像を超えた修行の連続が必要です。誰にもできないことを誰よりも努力すること・・それが生き残るための原理原則ではないでしょうか
4年を通して実感した正直な気持ちです。