2006.06.01
5月は確定申告に次ぐ繁忙月です。そして私自身が権限移譲について非常に考えさせられる月でもありました。
「自分にしかできない以外は、時間があってもスタッフの方に任せてください」。職業上、お客様に対して日常的に申し上げている言葉です。
スタッフが辛そうなとき、どれだけ心を鬼にして見守ることができるか・・スタッフがまわり道しているのをどれだけ我慢して見守ることができるか・・自分なりに悩み、まわり道したからこそ、個性キャラクターが芽吹くのではないでしょうか。本当に苦労した人は自分の正しさで人を判断しません。
経営者が自分の価値観を押し付けたり、口を挟み近道させたらそれなりの結果しか得られません。
経営者の仕事はスタッフと一緒に右往左往することでは決してありません。みんなが成長しようとしているとき、経営者はもう一度自分しかできない仕事は何なのか、それに精一杯とりくんでいるか、新たなるステップを踏むべく追い詰められるほど計画をたてているか。今一度自問自答する必要があると思います。
そして大きな視点に立ち自社が進むべき道をしっかりと示すことこそ経営者の仕事ではないでしょうか。
わかっていても経営者一年生の私にとっては難しい・・私自身がまわり道を懸命に歩いている真っ最中です。「育成は祈りである」、ある本で読んだ言葉が心にしみる月でした。