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2005.11.01

気がつく人

 今年の就職戦線は、専ら売り手市場のようです。

 新聞によると、今年の就職活動を漢字1文字で表すと1位が「楽」、2位は「迷」。複数内定をもらい、どちらにしようか迷ってとのこと。以前の就職氷河期がうそのようです。

 

 新入社員ベテラン問わず、大事な仕事の能力として「気づく力」があります。

 よく気がつく人にとって、五感から得る情報は宝の山に匹敵します。そこには、問題解決のための貴重なヒントが埋もれています。しかし、同じ情報を与えられても、簡単に見過ごしてしまう人は少なくありません。

 

 第一に、自分がどういう状況におかれているのかが見えなければ、自分が解決すべき課題には気づきません。

 

 次に、尻を叩かれて仕事をやらされている人と、仕事が面白いと感じて積極的にやっているのとでは、仕事の見え方がまるで違います。

 やる気があれば、疑問もわき、職場を離れても仕事のことが頭の片隅に残っています。

 敏感になっているため、家でテレビを見ていても、仕事に役立ちそうなものがあれば取り入れようとします。それが新しい気づきにつながります。

 

 そして最後に、脇目も振らず全力で取り組むと、対象の仕事以外全く目に入らなくなります。

 90%の力を注ぎ、残りの10%でセルフモニタリングする余力を残しておくこと。

 それが気づくこつではないでしょうか。

 

 みんなそれぞれ、自分は気がつくと思っています。

 驚くほど周囲はみえていないものです。

 

 いつも必死の私にとっても重要な課題です。

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