2004.12.01
会計事務所の仕事といえばほとんどの場合、数字が鍵となります。私は小学生の時に珠算暗算四段を取得し、職業が税理士にも関わらず数字が嫌いです。なぜかと考えてみたところ、商売は生きていて、数字は死んでいるからです。直感的にそう考えている社長様も多いのではないでしょうか。
数字はそれに携わる者の判断が介入し加工されてこそ情報となります。そうでなければ死んだ数字でありその報告の意味は全くありません。
社長が財務諸表に本当に興味を持っていただくには三つのポイントがあります。
① 知りたい情報がパッと見てパッとわかるフォームに集約する
② 傾向と絶対値を視覚で把握できる一覧表やグラフにする
③ 予算(予算を作ることができない場合は前年)と定期的に比較する
数字は一定の基準と定期的に比較して判断して初めて命を宿します。以上の3点を具体的に実行していけば、数字は非常に心強い経営のパートナーになるはずです。
数字が嫌いな社長様、私たちと一緒に死んだ数字にさよならしませんか?私たちはいつでも生きた商売と命を宿した数字を迎えるお手伝いをさせて頂きます。
2004.12.01
今年も残すところあと1ヶ月となりました。師走という文字が浮かんだ途端、急に気ぜわしく感じるのはなぜでしょうか。きっと今年の間にという意識が強く働くからでしょう。
年初と今を比較して自分自身少し変化したと思うことがいくつかあります。
一つ目は人の欠点が目に付かなくなったこと。
昔はあら探しの名人でした。不思議ですが、欠点がむしろ個性や魅力に思えるようになりました。完璧すぎる人はかえって居心地が悪く感じてしまいます。
二つ目は失敗からの立ち直りが早くなったこと。
心に残る失敗もいくつかあります。ただ、少しでも早く登ろうと懸命になればなるほど失敗はつきもの・・その時は現状に過度に反応せず、次に何をすべきかを見極め、それに全力投球すること。
ある本で読んだのですが、失敗には二つの門があって、一つの門はもう一度失敗を繰り返す門。もう一つの門は失敗から幸福への門で、その失敗を反省の材料としてたくましく希望に向かって乗り越える門。
皆さんはどちらの門をくぐりますか?
あと1ヶ月、心のスイッチを全開オンにして、少しでも良い状態で新しいスタートが切れるよう、渾身の力で有終の美を飾りたいと思います。