カルマ
2017年11月1日
ここ数年、そこはかとない違和感を感じていることがあります。その違和感はじわじわとボルテージを上げ、もはや笑顔で居合わせることが出来ないくらい、顕著なものになってきました。それは何か?と問われると、明確な自覚的表現が出来ず、自分はうつ病?と、すっきりしない感情を見ないようにふたをしていました。敢えて稚拙な表現をすると、人を評価したり、声高々に宣言したり、上から見下ろしている人の高揚した表情が苦手。とにかく、こうすべきだと人を操作したり、啓蒙する人を見るにつけ、いたたまれないような居心地の悪さを感じてしまうのです。なぜ、そんな気持ちになるのか、ずっとずっと、言語化できませんでしたが、ある方の文章を読んで、初めて自覚し、開眼しました。
立志すべき、人としてこうあるべき・・・そこには、圧倒的な、「ひととして」の一つの答え、つまり、「正解」が用意されていること。そして、答えが一つであるということは、「裁き」であり、「愛」ではない・・・ゆえに、独善的な香りや傲慢さが漂い、息苦しさを感じてしまうのではないか。自分自身、何が出来て、どう生きるべきかを、それぞれが命がけで考え、もがきながらも必死で行動することは、とてもとても尊いことであり、だからこそ、そうやって、それぞれが、それぞれの答えを紡ぐ責任と義務をもって、主体的に生きている現実に対し、根本的な敬意を表したい。どんな答えにも、どんな生き方にも、小さかろうと大きかろうと、好きだろうと嫌いだろうと、善だろうと悪だろうと、そんなこととは別に、必ず尊さや価値がある・・・
私には、自分の主観が必ず一言入るという業があります。私にそれを言われると、人は、自分の答えではなく、私の答えを探します。一人一人がそれぞれの答えを紡ぐ責任と義務をもって主体的に生きている現実に対し、厳かな敬意が欠落していました。ここ数年の違和感は、自分の業に気づき、業を祓うための万華鏡のように思えてきました。自分自身が吐き出していた宣言めいた啓蒙的な言葉、大真面目に無意識に人を裁く姿、業をさらしていた自分を思い出すと、背筋がゾワゾワします。
不幸になりたいと願っている人間はこの世にいません。意外とみんな、命を燃やして生きています。世の中、けっこう、捨てたもんじゃない!!あの人は〇〇だからだめ。社会はこんなにも疲弊している、そんな心配は余計なお世話。そんな恐怖や不安ではなく、まだまだ、世界は優しさと愛であふれている、そんな人間へのキラキラした信頼に光を当てて、一歩一歩、自分の人生の答えを紡いていきたいと思います。
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