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五倫五常

2017年4月1日

新緑の風薫る晴れた日、ある勉強会で耳にした話に、私は心洗われました。それは陽明学講座でのこと。私は今年、陽明学の勉強を始めました。前から単発の勉強会には定期的に参加していたのですが、一度ちゃんと勉強してみたいと思い、一年コースの講座に申し込みました。陽明学は深さの学問、身を修める唯一の学問であり、ずばり聖人の道を説いたものです。知識を教わるというより、えぐる、感じる、揺れ動かされる時間であり、毎回毎回、嘘つきな自分の心の奥底が透けて見え、穴があったら入りたい気持ちにさせられることばかりです。しかし、正面から魂磨きに向き合うのは何とも清々しいもので、帰る道すがら、いつも憑き物を祓ってもらったかのような、慈愛に満ちた状態になります。
中でも、先日教えて頂いた五倫五常の話に、今後の人生が変わるくらい、身を引き締められ、心を洗われました。倫とは、人と人をつなぎ結ぶ道、常とは、いつでもどこでもある徳のこと。五倫とは人倫の道。父子、親有り、親しみあうこと。君臣、義有り、正し合うこと。夫婦、別有り、ものを生み出す智的な関係であること。長幼、序あり、尊敬され尊重する譲り合いの関係であること。朋友、信有り、信じ合い、偽りなきこと。それぞれの関係性において、五常、つまり、仁、義、礼、智、信を貫き生きること。極々当たり前のことですが、つい疎かにしてしまうことばかりです。
一つ一つの関係性において、五倫五常を真摯に実践することが、聖人への道につながると言われ、私は背筋を正し、自分の行いを省みました。父の介護を献身的にする娘を演じながら、心の奥底では煩わしく思っている私。スタッフに良心を判断基準にと言いながら、諫言されて、むっとしてしまう私。夫を大切にと思いながら、いつも正しいことを言う主人に、つい傲慢な態度をとってしまう私。恥ずかしい限りですが、祓い給え、清め給え、一つ一つ祓い清めるしかありません。
五倫五常とは、こちらの主体性を保つ間合いのようなものとも教えていただきました。経営は誠の発展道場、どんな問題が勃発しても、常に主体性を失わず、つまり、何事にも執着せず、しなやかに生きる所作を必ず習得し、少しでも聖人の域に近づきたいと思います。
ふと空を見上げた際、自分がこのようなことを欲し、真剣に学びたいと思わせて頂くに至った、重々無尽の縁起への感謝が、そこはかとなく湧いてきました。すべてに感謝し、日々誠実に毎日を積み重ねていきたいと思います。皆さんも一緒に陽明学を勉強しませんか?興味のある方は是非、お声をかけて下さい!


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