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Tax Accountant Office

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所長の一言

熟考のススメ

date:20080301
先日本屋を見渡して気がついたことがあります。
手法や考え方を提案する即戦力型のいわゆるノウハウ本が圧倒的に目を引きます。

長引く不況を背景に資格ブーム、老齢化による生涯学習ブームが牽引役となり、社会人の読書人口が増加していること自体とても素晴しいことです。
反面創造力や自主性を育てる内容の本が減少しているようです。
創造力や自主性を育むには、まず原理原則を学ぶ必要があります。

世の中の諸事諸則の作用は直接見えにくいものです。
基本問題の次に応用問題、そして応用問題に対する対処能力。このステップが本当の勉強ではないでしょうか。

定型化された受験勉強や資格試験に慣れ親しむと、応用問題に対する勉強方法を全く学ばずに20代、30代、下手をすれば40代を向かえてしまいます。

応用パターンを暗記するのではなく、原則を自分で考えて応用する事が大切です。
速読という読書法は効率アップにはとても有効な手段です。
しかし速読で幾ら情報を早く集めても本質は高まりません。
資金需要とビジネスチャンスが緊急性を強要し、商売の回転が早くなる一方、手っ取り早く物真似する事をもてはやす風潮が強いようです。

もちろんスピードは大事です。
しかし基軸となる考え方を理解しないと小手先だけの物真似に終わり、効果を獲るどころか消耗するだけに終わるでしょう。
自社の経営が単なる物真似の寄せ集めに終わらない為に、定期的に自社の主体性を熟考する時間を持つことが重要です。

立ち止まって良書を熟考し、そして創造力を磨くこと。乱世を行きぬく唯一の方法ではないでしょうか。
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